タイトル『宇宙戦艦ヤマト』(2010)

 

 画用紙に、アクリル絵の具で彩色。

 

 日本アニメ界の金字塔『宇宙戦艦ヤマト』。そのヤマトの、第一作ですね。1974年のテレビ版、および、1977年の劇場版。

 

 私はヤマトの直撃世代になるんですけど、小学生の頃に、名作だと思った映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978年)は、今では、不快に感じますね。殉死をことさらに美化する作風に、嫌悪感を感じます。特攻を、あんなに美化して良いのか・・・。

 

 第一作目は、地球に生還するまでの話で、生きて帰るという命題があります。地球のために死ぬことを、美化しない。そこが、第一作目とさらば・・・以降の作品と、決定的に違います。

 

 ですので、今の私は、作品のテーマ=生還するという観点で、第一作だけは、納得して見ることができます。

 

 それでも、宮川泰の音楽を聴くと、反射的に高揚感を感じてしまうのは、刷り込み現象として、しょうがないですね(苦笑)。