入場券

会場内

石丸ソフト1での貴央ちゃん。手でハートマーク。

◎彩月貴央イベント・レポート・前編(2005/6/18)

 日はJr.アイドル彩月貴央(あやつきたかおう)ちゃんのDVDと写真集発売記念イベントがある。秋葉原・石丸ソフト1(ワン)にてDVD、神保町・書泉ブックマートにて写真集の発売記念イベントがある。1日貴央ちゃんを追いかける日である。

 イベントは午後1時から。第一会場の秋葉原には、昼12時頃に到着。貴央ちゃんは晴れ女なのか、梅雨の時期なのに、この日は快晴。暑い。オタ汗をかきながら石丸ソフト1に着く。石丸は、あらかじめネットでイベント参加申し込み予約ができるのがありがたい。カウンターで名前を告げて予約を確認してもらい、DVDを購入。入場券の引換券をもらう。この引換券で、クジ引きして入場番号付き入場券をもらって入場となる(ややこしい?)。

 今回は珍しくクジ運良いみたい。入場券の番号は17番だった。いつもは80番から100番台なのに。会場の前の方の席での観覧となる。

 

 午後12時40分、ソフト1内イベント会場へ入場開始。見渡すと、参加者はザッと100人弱くらい。ファンは、入場するやいなや、一斉にカチャカチャとカメラのセッティングを始める。撮影タイムに備えてである。ほとんどが一眼レフ&望遠レンズ&でかいフラッシュの高そうなマシン。以前知人に触らせてもらったけど、ほとんど鉄アレイみたいな重量である。私はそれには遠く及ばない、デジカメ。これでも、以前は“写るンです”だったから、すごい進歩なのだ。

 司会の方が来て、諸注意説明。それと貴央ちゃんを驚かせる趣向をしたいとファンに提案。「今日は楽しいですか?」と貴央ちゃんが言ったら、「ハーイ」と返事をしながら、波をイメージした感じで最前列から順に手を挙げていくという趣向にしたいとのこと。2〜3回練習する。今日の司会氏は、穏やかな感じだが、軽妙でメリハリがあって回しが上手そう(実際に上手かった)。

 

 午後1時チョイ過ぎ、貴央ちゃんご登場。うわぁ〜、可愛いなぁ。白を基調にした、上品なお嬢様風スカート姿。軽井沢へ避暑に来た少女という趣き。

 まずは、トークコーナー。

 司会氏が、貴央ちゃんに「ファンの方に楽しいか聞いてみれば?」と振ると、彼女素直に「今日は楽しいですか?」。すると練習通り、「ハーイ」と濁ったオジサン達の声と手の波がまったりと起こる。貴央ちゃんは驚いた様で、ドッキリ大成功となりました。

 今回発売されるDVDは、北海道と沖縄で撮影された。ロケ地を北から南まで、音で振り返る趣向。飛行機の音がして、まずは北海道のロケの想い出話へと飛ぶ。

 北海道は、かつて彼女が住んでいた場所。ロケで小学生の頃よく遊んでいた千歳のある公園へ行こうとしたら、大雪でロケ中止になり残念だったとのこと(ロケは2月頃だった)。

 ここでDVDとは関係ない話で、彼女のHPの日記の話。貴央ちゃんは、電車で席をお年寄りなどに譲る人を見かけたりすると嬉しいということを書いていた。彼女自身も、よく譲るそうです。若いのに優しい娘(コ)です。私などは電車に乗ると、真っ先に席を探して座る、子供のように自己中のオジサンです。優しい貴央ちゃんに、ファンから、拍手が送られる。

 客船の銅鑼(ドラ)の音がして、トークは沖縄へ。ここでは、ブヨに左足の甲を刺されてしまって、サンダルが履けなくなるほど腫れて痛かったとのこと。それでも撮影頑張る彼女、プロ根性あるなぁ。30代のヒッキーの私より、彼女は大人です。

 体育館での撮影のエピソードで、貴央ちゃんが体育館に迷い込んできた(?)ヤモリを可愛がるシーンがあり、生き物好きな一面を披露。女の子なのに、ヤモリとか大丈夫なんてね。オジサン(私)はダメです。後でDVDでそのシーンを確認すると、「可愛い、やばいよ」と言ってチョコチョコ走るヤモリを突っついて、かなり気に入っていたようだった。

 体育館つながりということで、普段学校での体育の様子の話題。最近バレーボールが上達したそうです。なんと5回に1回の割合で、サーブが入るようになったそうな(笑)。確かに上達してます。

 いよいよ、ファンお待ちかねの撮影タイムに突入。会場の後列から2列ずつステージの貴央ちゃんの前に移動して、撮影。撮影タイムは1分間。司会氏がストップウォッチで計る。

 誰にでもほぼ同じ距離から撮影できるシステムで、今回は楽勝かなぁと思った。が、甘かった。私がいたブロックは、20人もいたのだ。これだと、ステージ前に1列では並びきれないで、2列になってしまう。中央のベストポジションを取ろうと走ったが、ガッとベテランのアイドルファンに押さえられてしまう。しかもこの人、上にも横にもでかい。弾かれて彼の後ろに。「撮影タイムスタート」のかけ声かかり、とにかく現状でベターな写真を撮るしかないと腹を決める。「貴ちゃん、こっち〜!」とあちこちから、目線をもらおうとファンが声かけ。私もしたが、いかんせん2列目では声が届かない。仕方ないから、なるべくこちらに向いた時をとらえて、シャッターを押す。とにかく押す。必死で押す。

「撮影終了〜」と司会氏の声。ハァ。放心。今回は(も、かな?)ダメだったなぁ。第二会場の書泉に賭けるしかないか・・・。

 最後にちょっとトーク。初恋はまだという発言に、ファンは一安心。嘘でもやはり、恋や彼氏の話はアイドルにはタブーだと、私は思う。まぁ付き合える可能性は全くないし、あったとしても二回りも違う中学生と付き合うのは、問題があるだろう。でもアイドルを好きになるという行為は、擬似恋愛という面があると思うので、やはり好きな子の彼氏の話は聞きたくない。ヒッキーでオタクで、こんなこと言って、読んでる人はさぞキモがってるんだろうなぁ・・・。

 トーク終了。握手会に移行する。DVD1枚買ったファンが、先に握手会となる。2枚以上買うと、貴央ちゃんとツーショットのチェキが撮れる特典があり、握手の順番が後になるのだ。とにかく多く買うごとに特典が増えるという、天国のようで地獄のようなシステムなのがアイドルイベントの基本。私はそんなにお金がないので、DVD1枚組として、握手の列に並ぶ。

 貴央ちゃんと何を話そうか、迷う。まごまごしているとすぐに自分の番に。

「電車で席を譲る話、感動しました。」

と話すのが精一杯。

 「ありがとうございます。」

とクリクリした瞳、優しい笑顔で彼女が答える。あぁ俺ってなんでもっと、彼女の良いリアクションを引き出せるような気の利いたこと言えないんだろうなぁ。会話がすぐ終わっちゃったじゃないか。

 特典のサイン入りDVDジャケットをスタッフから受け取って、後悔しながら会場を後にする。腹も減っている。とにかく、昼飯を食べて落ち着こう。(後編へ続く)