タイトル『モスラ対ゴジラ』(2007)

 『モスラ対ゴジラ』(1964年)をイラスト化。通っているデイケア(2007年7月現在)で、ゴジラ好きの男性がいて、その人に見せようかと思って描いた作品。

 ラフスケッチを元に下絵を作成し、A4のキャンソンボードにトレースダウン。彩色は、水彩絵の具。久しぶりに水彩絵の具で描いてみたかったというのも、制作理由の1つだった。部分的に、アクリル絵の具。土ぼこりや雲は、エラブラシを使っている。

 人物は、下段右から宝田明、星由里子、小泉博、藤木悠。奥の二人は、ザ・ピーナッツ。怪獣は言わずもがなだが、ゴジラ(左)とモスラ(右)。

 宝田明の顔が、難しかった。完成しても宝田の顔が気になって、顔のみを2度描き直した。結局最初に描いたラフスケッチの宝田が一番感じが出ていて、それを元に3度目の描き直しして決着させた。

 イラストレーターの生頼範義(おうらいのりよし)や開田裕治のリアルでダイナミックな画風を目指したが、遠く遠く及ばず。一流画家と、図画工作の差である。

 でもこういうガッシュ風の作風は、時々トライして、ゆくゆくは自分の画風のレパートリーにしたいと思う。