タイトル『マンモス アマリリス』(2003)

 

 不登校情報センター編集の『ひきコミ』の表紙のために描いた作品。しかし雑誌が休刊になってしまい、お蔵入りした。

 

 A4サイズのケントボードに、B5サイズの絵を描いている。鉛筆で主線を書いて、アクリル絵の具で彩色している。スキャナーでパソコンに取り込み、Photoshopにて加筆・修正などし、プリントアウトして完成。

 

 創作の動機の一つは、当時自宅にあったアマリリス。それがなんだか怪獣みたいに見えたので、建物を突き破る巨大なアマリリスを描いてみたくなった。特撮番組『ウルトラQ』のマンモスフラワーのイメージもかなり入っている(というかモロ?)

 

 この少女は、ひきこもりなのかもしれない。部屋から出られない悶々とした気持ちがある。そんな時突然変異でアマリリスが巨大化して、自分はそれに乗って部屋から飛び出した。大変なことになっているのに何故か笑ってるのは、アマリリスが巨大化して、悶々とした気持ちや膠着した現実が突き破られたからかもしれない。現実に身動きできない状態の時、なにか非現実的なことが起こって、現実を打破してくれないかという焦りに似た気持ちが、私にはある。

 

 何故少女なのかは、単に私が美少女が描きたかったからデス(^ ^;)

 

 少女もわりかし良く描けた。植物描くのが好きではない私にしては、アマリリスも上手く描けた。俯瞰の街並みも苦労して描いた。ということで、気に入っている一枚。