◎キターーーーッ!(2005/6/12)

 ターーーーッ!何が来たって?アイドルさんからのお手紙です。

Jr.アイドル(15歳以下の女子アイドル。U-15とも呼ばれる)ファンになって、嬉しかったことの一つは、ファンレターを出すと返事がもらえる確率が高いということ。普通有名芸能人に手紙を書いても返事はもらえないと相場は決まっているが、Jr.アイドル界ではそうでもないということ。先日もあるアイドルさんから、初めてお返事をいただき、感激した。

ベテランのJr.アイドルファン=別名・子役オタクの中には、アイドルからのお返事をファイリングしてコレクションしている人もいるらしい。そのくらい、Jr.アイドルさんはファンレターの返事をくれることが珍しくないようだ。

Jr.アイドルファンになりたての頃は、返事なんてくれるなんて知らなかったので、純粋に(?)手紙を書いていた。写真集の発売記念イベントやライブの後の握手会の時に、アイドルさんにプレゼントとともに手紙を添えていた。そしたら、2ヶ月後くらいに自宅の郵便受けにコトリとお返事が入っていた。ひきこもっている自分宛に郵便が来るなんて滅多にないから、よけい嬉しかった。

それからというもの、アイドルからのお返事欲しさに、せっせとファンレターを書くようになった。密かに返事をもらうプレイ(?)にハマってしまった。前述のお返事をコレクションしている子役オタク氏の気持ちも少しは分かろうというもの。

自分なりに、何故彼女たちが返事を書くか考えてみるとー。

まず、所属事務所の方針。夢がない考え方だが、これは絶対にあるだろう。中学生や小学生が、自分から進んでファン(=20代から30代のオジさんがほとんど)に手紙を書くだろうか?

 Jr.アイドルは、まだデビューしたての子が多いから、とにかくファン=ごひいきを作るために手紙でファンの心を掴もうとしているのではないか。そういう芸能事務所の狙いがあるのではないか?・・・私もその狙いにハマってしまいましたが(^ ^;)。そしてその子のイベントに常に参加するリピーターを生んでいく・・・。

 また手紙の文面の最後の方には、「今度いついつにイベント(あるいは写真撮影会)がありますから、来て下さい」というコマーシャルがちゃっかりはいることが多いので、これはもうマネージャーさんなりのご指示でありましょう。

 つまり自分を売り込む営業活動の一環としての手紙である。

そうは言っても、くれない子はくれない。私が今まで出したアイドルさんでも、くれない子は何人かいた。だから、返事を書くには、本人の意志も入っているだろうと思う。

 内容も肝心である。もらったプレゼントが気に入っているということなど、きちんと書くこと。それが建前だと分かっていても、ファンとしては嬉しいものだ。仕事がらみではないちょっとした近況などを書いてあると、心がこもった感じがして、好感度が上がる。とにかく丁寧な手紙は、ファンのハートを掴む。アイドルファンの友人は、あるアイドルさんから心のこもった返事をもらい、本命のアイドルさんからその子に鞍替えしようとまでしてしまった。子役オタクは、私もそうだが、複数の子を応援していて本命から2位、3位とランキングして応援している(みたいだ)。その応援ランキングを変動させる力を、アイドルからの手紙は持っているのだ。私も、返事をくれる子とそうでない子では、つい応援の力の入れ方が変わってきてしまう。ここでいう応援というのは、具体的にはそのアイドルにかけるお金ということである。

 返事はアイドル本人が書いているのか?と疑う向きもあるだろう。私も返事をもらった時、最初マネージャーさんなりが代筆したのかと思った。でも、そうではないようだ。文の書き方が、いかにも子供の作文という感じで、文字もたどたどしい。ある子などは、私が手紙の最後に

 某田某太郎(←私の本名)拝

と書いたら、お返事に

 某田某太郎拝さんへ

と書いてきた。“拝”の意味が分からず、名前の一部だと勘違いしたらしい。そんな子供らしい微笑ましい間違いなどからも、彼女たちが直に書いている証拠だろう。

Jr.アイドルのような知名度の低いアイドルには、返事を書けるくらいの数のファンレターしか来ないという側面もあろう。であるが、筆まめでもない限り、メール世代が手紙を書くのは面倒な行為だろう。数だって、少ないとはいえ、数十通は書くのだろうし、大変な手間である。彼女たちはまだ義務教育中で、勉強も忙しいのだから。

だから、営業的な側面が見えようとも、私は彼女たちからのお返事をありがたく思っている。素直に嬉しがろう、感激しようと思うのです。いつもお返事ありがとう、アイドルさん!