タイトル『河童屋敷の謎』(2009)

 

 ワトソンボードに、水彩絵の具で彩色。

 

 『『ウルトラマンA』(1972年/円谷プロ)第19話「河童屋敷の謎」から、描いてみました。

 

 先日『A』のDVDを借りたのですが、その中のエピソードから、イラストにしてみました。どうもDVDを借りると、イラストのネタにしないと、元が取れない気がして。貧乏性です。

 

 ストーリーを紹介しますとー

 

 嘘つき少年と言われる、安夫少年は、超獣キングカッパーを目撃。超獣は、とある屋敷のプールに姿を変えていった。

 

 そのプールへ、安夫の友達二人は泳ぎに行くが、へそをとられてしまう。そして今度は安夫の姉が、そのプールへ遊びに行ってしまう。

 

 安夫はTACの北斗星司に通報。屋敷の夫婦立ち会いで、調べてもらうが、異常がない。夫婦は、「もしへそがとられるのが本当だったら、北斗さんにプールに飛び込んで、探してもらおう」と笑って言う。

 

 北斗は、安夫を信じてみる。

 

 夜、安夫の姉がふらふらと外出。向かった先は、例の屋敷。あとをつけた安夫の見たものは、顔が醜くただれた、姉と友人二人の姿。

 

 そして安夫少年まで、へそをとられ、顔はただれてしまう。

 

 ようやくTACが行動を開始。屋敷の夫婦を倒す。夫婦は、異次元人ヤプールの操る、アンドロイドだったのだ。北斗は安夫の約束を守り、プールへと飛び込む!

 

 しかしそれは、ヤプールの罠だった。ヤプールは、頭にプールのある超獣キングカッパーに、北斗を誘い込む計画だったのだ。

 

 キングカッパーの頭のプール内で苦しむ、北斗。南夕子とは分断されて、ウルトラマンAに合体変身できない。

 

 夕子は、タックアローに乗り込み、キングカッパー頭のプールに飛び込み、北斗とウルトラ・タッチ!ウルトラマンAに変身成功。

 

 Aは、ヴァーチカル・ギロチン(三日月型光線)で、キングカッパーを真っ二つに粉砕。安夫達は、元の身体に戻っていった。

 

 この話は、北斗が安夫少年の話を信じる、約束を守るというのが、テーマになっています。

 

 レンタルで『ウルトラマンA』を見直すと、この種のパターンが多いことに気づきます。北斗が、子供を信じ、子供との約束を必ず守る姿が、よく描かれます。

 

 これは今の時代にも大切な、人としての生きる姿勢でしょう。

 

 約束を守る。人を信じる。殺伐な今の時代にこそ、見直されるべきものだと感じます。