タイトル『劇場版・ゲゲゲの鬼太郎』(2007)

 『劇場版ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)を観たので。イラスト化してみた作品。

 A4のマンガ原稿用紙にペン入れ。それをコピーしてから、コピックチャオで彩色。

 マンガの実写化というのは、随分失敗作が多いのだが、今作はまずまずの出来映えとなっている。鬼太郎に、ウエンツ瑛士を起用したことには、当初は心配していたが、観てみると悪くはなかった。ウエンツは、まだ若く少年の姿を引きずっているから、ギリギリ鬼太郎を成立させている。これがもっと大人の役者が演じていたら、ダメだったろうと思う。元々鬼太郎は、子供なのだから。

 自分的には、輪入道役の西田敏行が、ツボだった。コミカルな演技は、名作ドラマ『西遊記』(1978年)の猪八戒を演じた時を彷彿させて、面白かった。だからイラスト化するにあたり、機関車になった輪入道を描き入れたのだった。

 本作は、楽しいファミリーエンターテインメント作品である。同じ水木しげるが制作に関わった映画『妖怪大戦争』(2005年)のような、消化不良さはない。