タイトル『天美あきら』(2005)

 東映『仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』(2005年)より、イラスト化。某特撮雑誌に投稿するために制作。結果は、採用。

 A4キャンソンケント・ボードにB5サイズで描く。鉛筆で下描きし、Gペン・丸ペンでペン入れ。透明水彩で主に彩色。部分的にコピックチャオ。エアブラシも使用。パソコンにスキャンして、Photoshopで加筆・修正。ロゴは、illustratorで作成し、Photoshopでレイアウト。プリントアウトして完成。

 昔から日本に住む妖怪=魔化魍(まかもう)を人知れず退治する、“鬼”達の物語。鬼達は、猛士(たけし)という組織を作り、日本各地に支部があって人を襲う魔化魍に対抗している。

 関東には11人の鬼がおり、主人公・響鬼はその一人。他に威吹鬼(イブキ)、轟鬼(トドロキ)、斬鬼 (ザンキ)、弾鬼(ダンキ)、裁鬼(サバキ)などがいる。人間が鬼になる(変身する)には、猛士に入り、先輩の鬼に弟子入りして修行を積まねばならない。イラストの彼女・天美あきらは、高校1年の女の子だが、威吹鬼の弟子として2年修行を積んでいる。すでに鬼笛という笛で、ディスクアニマル(機械の式神)を操ることができる。イラストは、ディスクアニマル=アカネタカを操るあきら。バックの青いマスクの男が、彼女の師匠・威吹鬼。

 私の若い友人が、天美あきらが好きで、機会があったらあきらを描いて欲しいと言われたので、そのリクエストに応えてこの作品を描いた。

 『仮面ライダー響鬼』では、主人公・響鬼以下、猛士のメンバーなど、好感が持てる大人達が描かれており、観ていて安心感がある。子供が憧れる大人=ヒーローが爽やかに描かれていると思う。

 魔化魍退治という“仕事”にプライドを持って真摯に向き合う大人達を描いていて、子供達にとっては仕事と向き合う大人像の良いモデルになっているのではないか。オーバーになるかもしれないが、子供達の仕事への意識を高める役割を果たしていくかもしれない。無職のヒッキーの私が言うのもなんだが・・・。

 現在(2005/6/13)放映中だが、より多くの人に観てもらいたい作品だ。