◎2005(H17)/5/28(土)

傷心ショッピング

 で30分のところに、Kという小さな画材屋がある。そこは、お客が描いたイラストを飾る小さなスペースがある。A4のイラストを横一列に5枚も貼ったら、一杯になるスペース。そこに今年から私も絵を飾らせてもらっている。約2ヶ月の掲示期間が終わり、今日は自分のイラストを引き取りに行った。

 お店の女主人に、「引き取りに来ました」と告げると、私のイラストを出してきた。

 「イラストになんか(お客さんの)反応ありましたか?」

 私は、恐る恐る聞いてみた。やはり生の反応が気になる。

 「とくに(感想は)聞かなかったですね。」

 と微笑みを浮かべて返される。正直なおばさんだ。こっちは、お客でもあるのに。

 イラストの持ち込みの経験のある、プロのイラストレーターを目指す友人S君が、「自分の絵の本当の評価を知りたかったら、赤の他人に見せること」と言っていた。まさにそれが分かった気がする。“反応無し”が、自分の絵のリアルな評価なのだ。

 赤塚不二夫のブレーンとして長年活躍した、長谷邦夫というマンガ家がいる。彼は今大学や専門学校などで若い子にマンガを教えている。長谷氏が自身のブログで、やはりS君と同じようなことを言っていた。絵の専門家ではない、赤の他人を喜ばせる作品が描けるか、と彼は教え子に問うている。

 私は、まだまだ修行が足りないのか。というか、才能が足りないのに、絵を続けていいのか・・・?不安。

 おばさんの言葉に、胸がじんじん痛みながら、画材屋Kから歩いて2分の中古オモチャ店へ。久しぶりにお店にはいると、1991年バンダイ製ゴジラのソフビを発見。欲しい。しかし値段3,000円。すかさずオタク脳が計算。自分にしては3,000円は高い。が、タグがないものの、オタク相場では安い掘り出し物ではないか?・・・そんな風に10分ほど迷ったあげく、結局買ってしまう。意志薄弱なり。足の裏の“MADE IN KOREA”の刻印が気になったが・・・。

 この店では、以前1991年バンダイ製ミニラを、なんと1,000円でゲットしたことがある。マニア向けのショップだったら、数千円はするだろう。多分。

 胸がじんじん痛む。今度は車でふらっと、B古書店へ。今『古本極楽ガイド』岡崎武志著(ちくま文庫)を読んでいて、古書店に行きたい気分なのだ。文庫本4冊確保。どうせ最後まで読まないくせにね。欲しかったバンプ・オブ・チキンのCDがあったが、今日のゴジラ様3,000円也が大きいので、物欲ストップ。また出会える機会があったら買おう。それまでさようなら、バンプ。

 帰宅後ネットで調べたら、このタイプのゴジラは、日本製と韓国製があるそうだ。そうか、足の裏の“MADE IN KOREA”の意味が分かった。私のは韓国製だった。韓流ブームか?(ちがうって)。

 「とくに聞かなかったですね。」が、今も胸にじんじん響いている。ちなみに反応なしの絵は、このサイト内にあります。ハァ(ため息)。